新日本海フェリー 新潟発の父娘二人旅

旅行に行くなら移動手段は? もちろん、人数や日程にもよるでしょうが。夜中のうちに移動しなければならないなら、夜行バスが有力な候補に上がるでしょうか。とにかく早くということであれば飛行機でしょう。鉄道が好きなら鉄道でしょう(わたしもそうです)。家族何人かで移動するのに、とにかく安く、ということであればやはり自家用車でしょうか。自家用車には、時間やルートの制約を受けづらいという利点もあります。とにかく自由に動き回りたいということであれば自家用車一択でしょう。

しかし、自家用車には大きな欠点があります。それは、自分で運転しなければならないという点です。これが苦痛にならないという方もいらっしゃるようですが、残念ながらわたしは車の運転が好きではありません。自家用車の自由さと、幼い娘が騒いで人様に迷惑をかけないという点は本当に素晴らしい利点なのですが、車で移動するとなると、わたしが一切休めないということになります。

しかし、そんな車での移動を楽にする手段があります。それはカーフェリーです。車ごとフェリーに積み込んで大きな距離を稼いでしまおうという手段です。

新日本海フェリーという定期運行のカーフェリーがあります。文字通り日本海を航行するフェリーで、関西の舞鶴・敦賀と北海道の小樽・苫小牧東の間で運行しており、途中で新潟や秋田に寄港する便もあります。苫小牧を出て秋田・新潟に寄港する便は週に一回、日曜日の夕方に出港しています。

夏でも冬でも定期運行です。冬の日本海は荒れることで有名で、荒天になると波が高くなりますが、新日本海フェリーでは船体の大型化を進めることで航海を可能にしたそうです。

寝てる間に車ごと運んでくれる、しかも娘が「お船に乗ってみたい」ということであれば乗らない理由はありません。

そんなわけで、今回は新日本海フェリーの新潟→敦賀の便に乗ってみました。

インターネット予約はストレスフリー?

新日本海フェリーはインターネット予約ができます。事前に予約、支払いをしておいて「e乗船券お客さま控」をプリンターで印刷しておけば、当日、フェリータミナル窓口での乗船手続きが不要になるそうです。

印刷もしておいてこれで準備万端、のはずですが、始めて利用するフェリーでしたし、予定よりも早くフェリー乗り場に到着したので窓口に行ってみることにしました。

フェリー乗り場は新潟の市街地から10~20分ほどと交通の便は良好です。

入港予定よりもかなり早い時間ですので、当然、船はまだ来ていません。しかし、船に乗るのか船を見に来たのか、駐車場には多くの車が止まっています。

新日本海フェリーはお盆の時期が一年で一番運賃が高く、わたしたちが乗船した日はA・B・Cの中で一番運賃の安い時期でした。要するに、利用客が少ないのでしょう。それでも、個室の部屋は乗船一か月前の時点でほとんど売り切れていました。

窓口に行ってみたところ、誰もいません。

しかし、パンフレットの整理をしていた女性職員さんを見つけて声をかけてみました。お話を聞いてみると、同乗者がいる場合は事前に印刷をしてきていても窓口での手続きが必要とのこと。事前情報が無かったことその1。

手続きをしてステッカーをもらいました。車のダッシュボードの上に掲示をしておくように言われます。

フェリー入港、乗船

出航は16:30。出航10分から乗船が始まるそうです。

「時間になるまで、そこの前で待ってたらいいんですか?」と建物の前を指さすと、女性はそうだと答えました。それまでは買い物に行くなりしていてもいいそうです。しかし、予定ではフェリーの新潟港入港は15:30。娘と話しあって、どうせなら船が入ってくるところを見てみようということになりました。そして、15:15頃。船が入ってきました。

個人的に煤煙の匂いは短時間であれば嫌いではないのですが、少数派でしょうか。長時間晒されるのはもちろん嫌です。

船は方向転換しながら接岸します。

錨を降ろし、ロープをつないで接岸完了。

乗船口が渡されて新潟までの乗客が降りていきます。

その時になって、何台かの車が一定の方向に向かっていることに気がつきました。向かう先を見てみると、明らかに順番待ちという風の列を作っています。

フェリーターミナルの駐車場で待っていれば誘導されるものと考えていたのですが、どうやら「フェリーターミナルの駐車場」と「乗船する車の待機場所」は違うようです。事前情報が無かったことその2。

慌てて車を動かしたので写真を撮り忘れてしまったのですが、建物に近い場所の車の並びがフェリーターミナルの駐車場で、その右側、柵の向こう側、縦線がたくさん並んでいるところが乗船する車の待機場所でした。

わたしは窓口の女性に「駐車場で待っていればいいんですか?」と聞いたつもりで「そこの前」と言ったのですが、窓口の女性は、当然に待機場所を指しているものと思ったのでしょう。フェリーに乗り慣れている方からすれば当然のことなのかもしれませんが、始めて乗る人間には少々案内が不足しているのではないか、と思いました。

駐車場と待機場所を示す案内看板は駐車場の隅の方に出ていましたが、わたしの他にも乗船手続きを終えているのに待機場所に来ていない人がいたようで、駐車場のスタッフさんが持つ無線機から探すようにという指示が聞こえてきていました。

そんなこんなで、余裕をもって到着していたにも関わらず慌ただしく乗船します。車両デッキに駐車して娘の手を引いて人間用のスペースに向かいます。出航後は甲板への立ち入りが原則禁止となるので、忘れ物などしないように、事前に荷物の整理はしておいた方がいいと思います。わたしは飲み物を車に忘れてしまいました。

ロビーで到着の出迎えを受け、部屋の鍵をもらいます。指示された部屋に入ると、予想外に広い部屋で、しかも外に向いた窓までありました。我々二人に対してベッドは4つ。閑散期は4人部屋を二人で使っても追加料金が発生しません。わざわざ4人部屋をとりたかったわけではなく、二人部屋が満室だったのです。

さっそく娘が秘密基地を作り始めます。ぎりぎりの乗船だったので、そうこうしているうちに出港の時間になったようでした。ほとんど揺れもありませんでしたが、ゆっくりと景色が後ろに流れていきます。

探検に行こう

さて、船内の探索を始めましょう。

カフェ。飲み物と軽食を提供してくれるお店ですが、まだ営業していないようです。ホームページには各ショップの営業時間などの情報も出ていませんでしたが、船内には案内がありました。

パブリックスペースにも、お一人様と思われる乗客が意外とたくさんいました。みなさん、あまり船室に閉じこもらないのでしょうか。

船内はきらびやかです。下の写真は最上階の5F、デラックスルームがあったりシアタールームがあったりします。そのシアタールームで、17:30からビンゴ大会が催されました。ショップの1000円券やお菓子などが商品。それなりに盛り上がっていましたが、我々親子は残念ながら景品にはありつけませんでした。

食事とお風呂、お休みの支度

そうこうして過ごしているうちに18:00。レストランが開いたので行ってみると、もう結構人が並んでいました。

レストランは入り口でトレイを取って色々好きなものを乗せていって最後にお金を払う食堂スタイルです。

寝ている間に運んでくれる、つまりお酒を飲んでも大丈夫というのが船旅や電車旅のいいところです。わたしはビールとカツとじ、ひじき煮、ご飯を頼みました。娘はすうどんです(娘はうどん、そばの類いは何も乗っていないのが好きなのです)。我々が並んだときは前に人がたくさんいたので、先に何があるのか見えず、目の前にあるものを取るかどうか? という選択の連続でした。開店からある程度時間が経ってから行けば、写真のように人が少なくなるのでゆっくり選べると思います(ただ、料理の品数が少なくなる恐れもありますが)。

行程表。岬の景色を見てみたい気もしましたが、翌朝も早いので諦めました。

なお、乗船中は携帯(au系列)は圏外であることが多かったです。時々電波をつかむこともありましたが、やはり洋上、あまりアテにしないほうがいいでしょう。

そして、船内で案内がされていたFree Wi-Fiですが、これもあまりつながりませんでした。

そして、お風呂。写真は撮っておりませんが、これはなかなか楽しい体験ができました。お風呂には浴槽があります。一度に20~30人くらいは入れる浴槽でしょうか。船内の浴槽なので、船が揺れる度に浴槽のお湯も揺れます。お湯を張ったタライを左右に傾けて揺らすような感じです。強く揺れた時などは、浴槽に座って手足を投げ出していると身体が持っていかれそうになります。お風呂に入っていて波に煽られて倒れかけるという素っ頓狂な体験をしました。子どもはきっとアトラクション気分で喜ぶのではないかと思います。

お風呂に関して注意事項です。脱衣場内に貴重品用のロッカーがあるのですが、100円が必要です。後で戻ってくるのですが、貴重品(財布、携帯、部屋の鍵)を持っていく場合は100円玉も持っていきましょう。

翌朝も早くから動き始めるため、船内消灯(22:00)とほとんど同時に就寝しました。

ちなみに。消灯といってもサービススタッフがいなくなったりゲームコーナーなどの電源が落とされるだけで、船内の電気は普通についていてトイレに行くなどで歩き回るのに支障はありません。

自販機も稼働しています。ただし、アルコ-ル類は夜中の2時以降は販売休止となります。

早朝の景色

敦賀港への入港と、下船開始は05:30。05:10か05:15くらいには車に乗り込んでくださいということなので、04:45くらいからデッキに出て早朝の敦賀港を撮しにいきました。もう少し朝焼けがきれいに撮れるかと思っていたのですが。もう少し時間を早めると、もう少し赤い絵が撮れたでしょうか?

漁船でしょうか。お仕事お疲れさまです。

05:15。この日はすべての車に同乗者の搭乗が許されました(この日だけ、とアナウンスされていました)。車に乗り込んで出発を待ちます。

気合いの入った自転車乗りたちの姿もありました。

ドライブレコーダーをつけて間もなかったこともあり、今にして思うとドライブレコーダーの動画も掲載すればよかったと思ったのですが、思いついた時にはすでに上書きされていて、残念ながら、フェリーへの乗船、下船の映像は残っていませんでした。こういうことではいけません。次から気をつけたいと思います。旅行に行く日数分のSDカード傾向が must でしょうか?

この日はこの後、敦賀から北上して東尋坊に行きました。よろしければ合わせてご覧ください。

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