ライトアップの紅葉と水鏡

大広間から見る庭園の紅葉が美しくて、しかも期間限定で夕暮れ時からライトアップをしてくれているというので、新潟市は「豪農の館 北方文化博物館」に美しいと評判の庭園を撮りにお邪魔しました。

入り口

アクセス・見学料

新潟市の中心部から車で20分ほど、道のりは簡単です。新潟は無料の高規格道路バイパスが発達しておりまして、高速道路に乗らなくても北方文化博物館までのアクセスは良好です。反面、公共交通機関での訪問は少し難しいかもしれません。新潟駅からバスは出ていますが、一時間に一本あるかどうかです。ただし、期間限定で新潟駅からの無料送迎バスが運行されています。

無料駐車場がかなりの台数分用意してありますので、可能であれば自家用車で伺うのが一番手間が少なそうです。驚いたことに、大阪ナンバー、三重ナンバーなどの自家用車が止まっていました。

見学料は大人が800円、子どもが400円ということですが、小学生と中学生は日曜日と祝日は無料で入館できるということです。

昼間の顔

普段の開館時間は17時までということですが、2018年は11月16日から18日まで紅葉ライトアップに合わせて開館時間を延長してくれていました。ライトアップされた紅葉だけを撮るなら17時くらいから伺っても良かったのですが、せっかくなので昼間の顔も見てみたいと考えて15時くらいに到着しました。

着いて早速竹林が迎えてくれます。

入る時にパンフレットをもらえたのですが、あまり詳細な地図は載っていません。入り口近くに立っていた見取り図をスマートフォンで撮影して詳細な地図を手に入れておきます。

見取り図

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メインイベントの主屋は後に回して周辺を見て歩くことにします。そこいら中の紅葉が真っ赤に色づいています。

匂うような赤1

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匂うような赤2

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透かして見よう

趣のある建物に紅葉が寄り添っています。

寄り添う

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紅葉を見るためのベストシーズンの日曜日の訪問でしたが、人が多すぎるということはありませんでした。混雑する観光地で何が面倒といって、他人を映すとトラブルの元になりますし何よりマナー的にどうよ、というところがありますので映りこみを避けるために人が通り過ぎるのを待とうとします。すると待ち時間ばかりで写真を撮ろうにも撮れない、ということがありがちですが、今回伺った北方文化博物館ではそこまでの混雑はなかったです。この建物も人通りはそこそこありましたが、辛抱強く待っていれば人が途切れるタイミングがありました。紅葉のシーズンなどを避ければもっと落ち着いて写真が撮れるでしょう。

一通り見て回ってから主屋に入ります。展示物がいろいろと飾ってあります。大人の一抱えもあるような大皿など、往事の賑わいを想像させます。大きな囲炉裏などもあって、何人くらいでここを囲んだのでしょうか。

囲炉裏

古い建築物を見ていると時々見かけるガラス板の歪み。手吹きガラスでしょうか。新潟古町の鍋茶屋さんにも同じようなガラス窓が残っていましたが、割れてしまうともう作れないそうですね。

変形ガラス

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主屋棟は二階に上がれるようになっていて、そちらにも各種展示物がありました。出納帳を始めとする昔の帳票類や、なぜか石器や土器も展示されていました。今回は建物と紅葉が目的なのでそのあたりの展示物は眺めるだけにします。二階から中庭と、大広間棟を見下ろすことができました。

いよいよ本日のメインイベント会場、大広間と大庭に向かいます。陰影の濃い味のある渡り廊下。

渡り廊下

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夕暮れ、そしてライトアップ

この時点で16時くらい。この日の日没は16時30分くらいなので、まだ暗くなるまで時間がありますが、ガチ勢はすでに三脚を立ててスタンバイ中です。白の鏡筒に赤のライン、はいLレンズですね。まじまじとは見ていませんが、 EF300mm F2.8L IS II USM あたりでしょうか? 初老の男性が椅子に座ってすでに長期戦の構えです。ここでも人が途切れるタイミングを見計らって、まずは昼間の顔を映しておきます。

庭園

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よく見てみると、池の中に錦鯉が泳いでいました。

錦鯉

まだ時間があったので大広間の外周を回ってみます。中庭を大広間側から見てみます。ごろごろした大小の石は水を表しているのでしょうか? 確認していません。

離れへと続く渡り廊下でしょうか。立ち入り禁止、と札が下がっていました。

離れへ

あちこちを見て回ったりレンズを向けたりしていると、段々薄暗くなってきました。大広間に戻って位置決めをします。ふと後ろを振り返ってみると、艶やかな訪問着が掛けられていました。

訪問着

段々と暗くなっていきます。16時30分。庭のライトが点灯しました。

影法師

ガチ勢にならって、大広間の後ろの方に腰を下ろして庭木の陰が刻一刻と深みを増していくのを眺めます。

さて。本日のメインイベント。紅葉の園庭のライトアップでございます。

ライトアップ紅葉1

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ライトアップ紅葉2

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ライトアップ紅葉3

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隙間をぬって何回かシャッターを切りますが、暮れてからの方が人が多くなってきました。大広間の最前列は人がひっきりなしに出たり入ったりで慌ただしく、低感度スローシャッターでじっくりと撮影というわけにはいきません。仕方がないのでいったん諦めて戦線離脱します。ガチ勢はそもそも椅子から立ち上がってもいませんでした。さすがです。というか、人が少なくなってから動きだすのなら、もっと遅くから来ても良かったのではないでしょうか…?

中庭を通して向かいの主屋を撮ってみます。

α6300 + SEL18135(シャッター速度3.2秒 F4.5 ISO400 35mm換算焦点距離27mm)

なお、今回は α6300 + SEL18135 一本のみ持参しました。三脚も持たず、本当にボディとレンズ1セットのみで来ています。手持ち撮影の場合、手ブレせずに撮影できるのは、目安として、

(1/35mm換算焦点距離)秒

と言われています。つまり、上の写真の場合、35mm換算焦点距離が27mmですから、1/30秒より遅いシャッタースピードだと手ブレの危険が高まるという目安になります。しかし、上の写真の露光時間は3.2秒。なぜこれで手ブレをせずに撮影ができたかというと、タネを明かせばこういうことです。

カメラを押しつけて手ブレ防止

壁や柱にカメラを押しつけて固定、ブレを防ぐ。知ってる人は知ってるでしょうが、暗いところの撮影で四苦八苦されている方を意外とよく見かけるので、知らない方が多いのかな、と。フィルムカメラの時代には現像するまで撮った写真が成功か失敗か分かりませんでしたから、一写入魂の気合いとともに手ブレを防ぐ努力をしたものです。あと、暗いところではオートフォーカスが効きにくかったりもしますので、そうした場合はマニュアルフォーカスの出番です。

途中、博物館のスタッフの大庭の解説が挟まって、その間にも人が出たり入ったりして、この時点で時間は18時30分。だんだんと人が少なくなってきます。

三脚がなくても手ブレは地形効果で止められる

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上の写真は10秒露光です。柱に底面を押しつけて撮影しました。なせばなる。人が少なくなってきたので長時間露光で遊べるようになってきました。

紅葉と水鏡1

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紅葉と水鏡2

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ライトアップされた紅葉が池に映り込んでいます。紅葉 + ライトアップ + 水鏡。今日はこれが見たかった。人が少なくなってきて、そろそろガチ勢が活発に動き出したので撤収です。

木をボカして紅葉

最後のお見送り、外でもライトアップがされていました。

振り返り

注意点は以下のとおりです。

  • 自家用車推奨。公共交通機関を使うなら、バスはよくて1時間に1本、1本バスを逃すと最悪3時間ほど待つ必要がある時間帯もあるため時間には注意
  • とにかく風が通るので寒さ対策必須。秋でも初冬くらいの格好が適切かと。
  • ところどころ天井や鴨居が昔の人サイズで低くなっているところがあるため、175cm以上ある人は頭上注意。

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