Eマウント用 中華レンズ購入

NEEWERという中国メーカーのEマウント用マニュアルレンズを購入してみました。詳しくは、「NEEWER 35mm F1.2」というものです。APS-C用なので、35mm判換算で焦点距離は約50mmの標準レンズ。Eマウント用の単焦点レンズはどれもそこそこ高価なので、中華マニュアルレンズとはいえ、F1.2の明るい単焦点レンズが安く買えるのは嬉しいものです。

NEEWER 35mmF1.2 開封の儀

商品は薄い箱に入って届きます。

NEEWER外箱

開けると一応ポーチのような黒い塩ビレザー(?)袋に入っています。薄いので、今後使用することはなさそうです。そこから取り出すと、さらに透明のビニール袋がでてきます。
一応、ボディキャップ、フロントキャップとも被っています。中華製品ながら、キャップの建てつけは悪い感じはせず、これはそのまま使わせてもらえそう。

付属の説明書を見ると、レンズ枚数は4群7枚、最短撮影距離は30cm、フィルター径はφ49だそうです。ここはあえてPLフィルターなどはかぶせずに、プロテクターだけで運用としてみようかと。プロテクターも、

↑こういうのでなく、

こんなのでもいいかな、と。せっかく安く中華レンズを買ったので、あまりフィルターにお金をかけても仕方がありません。あくまでチープに遊ぶのがいいのではないかと。

あと、レンズフードはφ49のネジこみ式のものが使えます。例えばこちら、ハクバのKMH-49。35mm判換算焦点距離50mmの標準レンズに対応しているメタルフード。

試写してみましたが、周辺のケラレはまったくありませんでした。もっと広角のレンズで使ってケラレが出たというネット上のレビューをいくつか目にしましたが、少なくとも NEEWER 35mmF1.2 での利用は問題なさそう。

レンズフード装着

見た目もまあいい感じではないでしょうか。

使用感

さて、新品で購入したわけではありますが、念のため、レンズの中を覗いてみましょう。

レンズの中

蛍光灯に向けてレンズの中を覗いてみるとほぼクリアでしたが、ライトの光を通してみるとこんな感じ。これが気になるかどうかは人それぞれ。レンズの中のゴミやホコリは、よほど大きなものでない限り、ほぼ写真の写りには影響がありません。こんな、無理矢理見えるようにしたゴミなどは写真への映りこみはありません。
新品ということで購入していますが、格安の中華レンズですし、こんなものではないでしょうか。日本製のレンズだって、こんなふうにして見れば「スッキリクリア!」とはいかないのが現実。

カメラボディ(α6300)に装着。マウントとの接合もスムーズ。ガタつきもありません。
絞りリングの動きもおおむねスムーズですが、F11あたりにややザラつきを感じます。他の個体を触ったことがないので、この個体に固有の現象かどうかは分かりません。実用上、問題になるものではないので良しとします。なお、絞りリングはステップ感のない無段階方式。回していくにつれ絞り羽根が「キューッ」と動きます。絞り羽根の動きも非常に滑らか。
どうでもいいことですが、この「絞りリング」を操作できるのがちょっと嬉しかったり。最近、絞りは電子式で操作することがほとんどだったので、NikonのDタイプのレンズを思い出して楽しくなりました。
↓こんな感じの(クリックするとamazonのページに遷移します)。

ピントリングの動きも滑らか。こちらはガタつきやザラつきもなさそう。

撮影設定

中華レンズで写真を撮るためには、まずは設定が必要。

レンズなしレリーズを許可

α6300に限らず、デジタル一眼は基本的にレンズを電子制御する前提で設計されています。ボディとレンズの間で通信をして一致団結して写真を撮るわけです。
しかし、今回購入した中華レンズには電子部品が組み込まれていません。レンズからの応答がないので、ボディはレンズが装着されていないものと認識するわけで、写真が撮れない状態だと判断するのです。要するに、シャッターがきれません。
そこで、中華レンズで写真を撮るためには「レンズが装着されていなくてもシャッターを切る」という、ある意味イレギュラーな挙動をさせなくてはなりません。それがこちら。

レンズなしレリーズ

「MENU」から「レンズなしレリーズ」を「許可」にしてやりましょう。これで、ボディはレンズからの応答がなくてもシャッター動作をしてくれるようになります。これさえしてやれば、ピント合わせを手動ですれば、もう普通に写真が撮れます。
モードダイヤルを「A(絞り優先モード)」に設定しておけばシャッター速度や(自動設定にしておけば)ISO感度 もカメラが勝手に調整してくれます。賢いです。
「S(シャッター速度優先モード)」にしたら、絞りとシャッター速度を固定された状態で、がんばってISO感度の調整だけでなんとか適正露出を得ようと努力してくれます。感動しそうなほど健気です。

ピント拡大

これだけでもいいといえばいいのですが、手動でのピント合わせは液晶画面や電子ファインダーだけでは甘くなってしまうことがあるのも事実。できれば拡大して見られればより的確にピント合わせができるでしょう。
普通のEマウント用のレンズをマニュアルフォーカスで使う場合は、設定さえしておけばピントリングを回せば自動でフォーカスエリアを拡大表示してくれますが、電子部品の組み込まれていない中華レンズではそうはいきません。いくらピントリングを回したところで、ボディにはその情報が伝わらないのです。
ですから、フォーカスエリアの拡大表示をしたければ、これも手動でしなければなりません。

拡大表示

カスタムキーにでも、ピント拡大を組み込んでおきましょう。そうすれば、必要な時に簡単にフォーカスエリアの拡大表示ができて、ピント合わせがバッチリできるようになります。

試写

本当なら桜でも撮りに行くなり、F1.2の強烈なボケを試してみるなりしたかったのですが、今日はまだちょっと時間がとれなかったのでテキトーに家の窓から撮影。

窓の外の景色

人様の迷惑にならないようにトリミングだけはしていますが、調整などはいっさい行っておりません。まあ普通です。

しかし、通常のレンズなら撮影したファイルのExifデータを見れば撮影設定が後から確認できますが、このレンズだと焦点距離や絞り情報がExifに記録されません。焦点距離は35mm固定なので問題ありませんが、絞り値が記録として残らないので、そこはなんらかの工夫が必要な人は必要でしょう。

exifデータ

もう一点気づいた点が。

無限遠がおかしい

ピントリングを「∞」まで回しきってしまうと、遠景にピントが合いません。少し戻してやると遠景にピントが合います。
「∞」まで回しても無限遠に合わない、「限界のもっと先に行く必要がある(無理だよ)」というのだと絶対に無限遠にピントが合わない困ったレンズになってしまいますが、手前で無限遠にピントがあってくれるなら付き合いようはあります。
このあたりも個体差なのかどうなのか分かりませんが、中華レンズだけに、購入後はすぐにこのあたりも確認した方がよさそうです。

試写2(4月8日追記)

少し時間があったので家の近くの桜を撮影。

F1.2
F1.2

F1.2開放で撮影。背景うるさすぎ! 2線ボケ(?)と四隅に流れていっているのが合わさって、なんか回りからガミガミ言われてるみたい。

F5.6
F5.6

F5.6。まあこれくらいの方がいいでしょうか。しかし、F1.2がまったく使いものにならないかというとそうでもなく、

F1.2

開放で撮っても2線ボケがあまり気にならない感じにもなったり。被写体によるというところなのでしょうか。今度、明るさを活かして夜桜でも撮りに行ってみようかと思います。

(4月16日追記)
行ってきました。

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