メカニイカルッキーボードを丸洗い

タイトルは打ち間違いではない。いや、打ち間違いなのだが、わたしのミスでっはない。普段使っているキーボードをべつん野のPCんおリカバリに使っているため、しまいこっまれていたキーボード(WINDY alfeel)を引っ張り出し鉄器手つかってっみるとこんな感じんあのですんえ。

キーボードきりとり

キーボード交換、仕切り直し

ラチがあかないのでまたキーボードを交換しました。さて。上の写真のキーボード、長らく放置されていたために接触不良を起こしているようです。メーカーは星野金属工業という会社で、2000年前後にPCの自作をされていた方には馴染みの深いメーカーであるかもしれません。美しいヘアライン仕上げのアルミ製のPCケースなどで一世を風靡した会社です。

そんな星野金属工業が出したメカニカルキーボード、アルミ製の外装を備えている重厚な仕上がり、かつ金属特有の冷たい触感が特徴的です。

メカニカルキーボードとは?

要するに、ちょっと特殊なキーボード、仕事で使う人もいればゲームに使う人もいる、キーボードでの入力に正確性や気持ちよさを求める人用の、ちょっとお高いキーボード、というところになります。

仕組みのお話をしますと、メカニカルキーボードとは、それぞれのキースイッチがそれぞれ独立した構造のキーボードのことを指します。キーが一つ一つ独立していますので、例えば特定のキーだけは押した感触が違うようにする、などということも可能です。PCゲーマー向けのキーボードなどにそういう仕組みが採用されていたりもします。

使用されているスイッチにもよりますが、カチャカチャという打鍵感が特徴です。好きな人向けの中では、使用されるスイッチの仕組みの違いによって「茶軸・黒軸・青軸・赤軸」などと呼び分けられたりもしているのですが、ここでは割愛します。

わたしが立ち仕事に使用しているのは FILCO の Majestouch(FKB108M/NB)というメカニカルキーボード。

打鍵感が軽やかでカチャカチャという音がうるさすぎないモデルです。PCショップや大型家電量販店などでもメカニカルキーボードはコーナーが作られていたりもするので、試したことがないという方は一度触ってみると楽しめると思います。ただし、少々お値段は張りますので、ご購入の際には「たかがキーボードにそんな金額を払うか…?」という葛藤が生じるかもしれません。

なお、メカニカルキーボードの対になるものは「メンブレンキーボード」で、これは平たく言うと普通のキーボードのことで、1枚のスイッチ基盤がキーボード全体をカバーしています。

さらについでにいうと、静電容量無接点方式キーボードというものもあります。有名なのは topre というメーカーの Realforce というシリーズです。これもメカニカルキーボードとは違った打鍵感で、根強いファンがいます。ちなみに、わたしがメインで使っているキーボードはTopre のREALFORCE91UBK(NG01B0)というもの。

さて。そんなマニア好きのメカニカルキーボードですが、仕組み上「チャタリング」という症状が出ることがよくあります。

チャタリングとその対策

チャタリングはメカニカルキーボードの宿命ともいえるもので、古くなったメカニカルキーボードだと起こりがちな症状です。一回しか押していないはずのキーが2回押されたと認識されて、結果、この記事の冒頭のような文章ができあがってしまいます。

実質、使い物にならなくなってしまいます。ではどうするか。

大きく分けて3つの対処法があります。

  • とりあえず連打しまくってみる
  • ソフトウェア的対策
  • ハードウェア的対策

連打。ごく軽い接触不良だけならこれで改善する場合もあります。実際、この記事で最初に使っていたキーボードも、これでいくらか症状が軽減はしました。が、それでも冒頭のような入力結果になってしまいましたので、使いものにはなりません。2つめ。ソフトウェア的対策。これは、チャタリングというハードウェア的な不具合に対してうまく付き合っていくという対処で、例えば「ccchattttter」というフリーソフトが有名です。あまりに短い間隔での入力はチャタリングであろうと判断してその入力を無効にするというものです。それに対して3つめは、故障している部分を直す、つまり、キーボードのスイッチ部分の不具合をなんとかするというアプローチです。対処法の第一選択は修理・交換。ただし、もちろんお金がかかります。しかも、今回のわたしのキーボードの場合、製造・販売元の星野金属工業社がすでに廃業してしまっていますので、修理も何もありません。

ではどうするか。接点復活剤で直す、という向きもあるようですが、あれは使った直後は確かに改善するのですが、接点のクリーニングをした後でよくよく拭き取るとか吹き飛ばすとかをしないと、復活剤自体がホコリを吸着して結局症状が悪化するので、吹きかけただけの接点復活剤はその場しのぎにしかなりません。接点復活材を吹き付けたスイッチ類を何ヶ月後かに見直してみると汚れがこびりついているのが見えます。

実は、過去に同様の症状が「キーボードの丸洗い」で改善したことがありました。キーボードの丸洗いがチャタリングへの対処として妥当なのかどうか、正確なところは分かりません。しかし、過去には改善したことがありましたので、今回は2匹目のドジョウを狙いに行きたいと思います。

キーボードを丸洗いしていいのか?

そもそもキーボードを水洗いしていいのかどうかという疑問はもっともなものだと思います。人に話すと、ほとんど10人のうち8人か9人からは「そんなことして大丈夫なの?」という反応が返ってきます。個人的な経験ですが、成功率は7~8割くらいだと思います。本当に壊したくないキーボード(メインで使っている topre の Realforce 91UBK)は成功率100%です。絶対に壊すわけにいかない分、慎重にやりますので。万全を期すなら、水洗いではなく基盤洗浄剤などを使用した方がいいのでしょうが、わたしは水洗いをしています。特に不具合がなくても、汚れてきたなー、と思えば都度。

なぜ洗うのかというと、人が直接触れるものですので、キーボードは皮脂や水分などがどうしても付着して汚れます。また、キーボードを叩きながら間食をする方などは、色々とこぼれてしまっていたりするかもしれません。そうすると、それをエサに様々な雑菌などが繁殖して…などと考えると丸洗いをしたくなる方も増えるのではないでしょうか。

ただし、ノートPCなどなら「汚さない」というのが must です。汚すようなことをしない。いっそのこと、キーボードカバーをかけてしまうというのもいいかもしれません。カバーをかけたらかけたで、熱がこもってしまって熱暴走、あるいは故障の恐れもありますので絶対にお勧めできるというわけではないのですが、細かなゴミや液体などをこぼしたり、それをなんとかしようとして再起不能、というリスクと比べて、どちらがマシかというところでしょう。

ノートPCのキーボードも洗って洗えないことはありません。知人がノートPCにジュースをこぼしたところ、特定のキーが勝手に入力されたものと認識されてしまうという症状が起こり「ダメ元で」という条件で預かり、分解、キーボード部分を取り外して丸洗いして復帰させたこともありますが、とんでもない手間がかかる割に直る保証はまったくなく、しかもリスキーですから、進んでやりたい作業ではありません。自分の大切なマシンには絶対にやりたくありません。

キーボードカバー

ノートPCではない、キーボードが外付けタイプだったとして。メンブレン式の1000円くらいの安価なキーボードや、元々PCに付属してきたようなキーボードなどは買い換えてしまった方が早いでしょう。手間暇かけて洗うのは割に合いません。ただし、高価なメカニカルキーボード、静電容量無接点方式のキーボードだったら、これはもう、洗うしかありません。消耗品扱いのメンブレン方式のキーボードと違い、メカニカルキーボードは耐久消費財です。topre の RealForce などなら2万円前後してしまいますので、汚れた度に買い換え、というわけにはいきません。

丸洗い実行

キートップを抜くとキーボードを洗いやすくなります。そのままでも洗えなくはないですが、せっかくなのでキートップの一つ一つまでキレイに洗った方が気持ちよく使うことができるようになるでしょう。

ただ、すぐに抜き始めてしまうと、洗い終わって戻す時に「あれ? このキーどこだっけ?」ということにもなりかねないので、まずはキーボードの全体を写真に写しておきましょう。

では、キーボードの洗い方です。メカニカルキーボードのキートップを抜く道具というものがあります。

治具

これをキートップにひっかけまして、

ひっかける

引き抜く!

抜いたキートップ

これを繰り返してキートップを全部抜くと、キートップ自体を磨きやすいということもありますし、基盤の方も洗いやすく、また乾燥させやすくなります。なお、このキートップの引き抜き器は、キーボードを買った時に専用のものが付属してくることもありますが、amazonなどで購入することもできます。

マイナスドライバーなどでこじって取れなくもないですが「まっすぐ上に引き抜く」方がパーツにストレスをかけずに引き抜けますので器具を使った方がいいと思います。一度買えば、ずいぶん長く使えるのも実証済み。

長く使える

キートップを全部引き抜いたら。裏蓋、フレームを外してやった方が、隅々までキレイにした方が洗いやすいですし、乾かしやすいです。ただし、手間がかかりますので、このあたりはそのキーボードへの愛着次第でしょう。

全部抜いた

洗濯中

なんだか分からないと思いますが、キートップも基盤も一緒くたに中性洗剤を使って丸洗い中です。この後、しっかりしっかり濯ぎます。

基盤乾燥

水気を切って風通しのいいところに置いておいて乾燥させます。だいたい2日くらい乾かせばいいと思いますが、本当に壊したくないキーボードの場合は一週間乾かします。

本日のエントリーはここまで。乾かしたキーボードが動いたかどうか、チャタリングがなくなったかどうかはまた後日、ご報告します。

丸洗い後、10月31日追記

現在、丸洗いをしたキーボードで追記分の入力をしております。現状、とりあえず問題なく動作しているように思われます。チャタリングも見事になくなっています。

丸洗い後

結論。

メカニカルキーボードのチャタリング対策に丸洗いは有効。(※ただし、細心の注意を払って)

なお、当記事を参考にされて大切なキーボードを破損されてしまったとしても、当方では責任を負いかねますのであしからずご了承ください。

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