パソコン売却時のMicrosoftOfficeの扱い

Microsoft Officeは、ワープロソフトのWord、表計算ソフトのExcel、プレゼンテーションツールのPowerPointなどのビジネスや学校でのレポート作成など、様々な output に欠かせないツールです。学ぶ(Input)だけなら必要ないかもしれませんが、報告する、説明する、など情報を相手に渡そうとすると、こういったツールの助けがあった方が効率がいいでしょう。ただし、難点もあります。このMicrosoft Office、購入しようとするとかなり高額なのです。

そんな高価なソフトですから、パソコンを売りに出した時に付属させるかさせないかで、買い取り査定額が大きく違ってくることがあるようです。この記事はわたしがパソコンを売却した時の体験をつづったものです。四苦八苦しながら色々調べたりMicrosoftに電話をかけたりしながら、なんとか高く買ってもらうことに成功した記録ですので、これからパソコンを売ろうと思っている方が、付属させられるものをきちんと付属させて正規の金額で買い取ってもらえる助けになれば幸いです。

Microsoft Officeは高額

こちらはWindowsマシンに2台までインストールができるもので、権利は永続しますが2018年11月時点で \35,000 弱ほどのお値段です。

一方、こちらはPC/Mac/iPadに台数は無制限にインストールができますが、権利は一年間のみで、使用を継続したければまた一年後に購入しなければなりません。お値段は、2018年11月時点で \11,500 ほどです。これだけ高額なソフトですから、PCを新品で購入するにしろ、中古で購入するにしろ、Officeが使いたい人にとってOfficeが付属してくるかどうかはPCを購入する際に気になるポイントだと思います。

Officeのあり/なしで買い取り査定が大きく変わる

ここからが本題です。使わなくなったPCを売却する際には、Officeが元々ついていたPCならぜひ一緒に持って行くようにしてください。Microsoft Officeは中古での販売が認められていません。ですが、PC本体に元々付属してきたOfficeだけは本体とセットなら譲渡することが認められています。高価なソフトだけに、Officeのある/なしは販売価格に大きく関わってきますので、Officeが付属しているかどうかは中古の買い取り価格にも大きく影響するようです。わたしが行ったお店では、最新のOfficeがない場合は査定金額が 8000円(!) も変わるということでした。それだけ査定金額が違えば、家に取りに帰ってでも付属で売ってしまいたいですよね? ただし、今回のわたしのケースでは、ただ持って行けばいいというものではありませんでした。

Office Premiumは譲渡が難しい

PCにバンドルのMicrosoft Officeは、古くはCDやDVDなどのメディアとプロダクトキーがセットになって付属品としてついてきていました。それがOffice 2013からソフト本体はダウンロードするようになったので、プロダクトキーだけがついてくるようになりました。

Office2013パッケージ

PCに付属のOffice Home and Business 2013 のパッケージです。紙のケースの中には、実は下の写真のようなカードが入っているだけです。Officeの再インストールは、ダウンロード、インストールした後で、このプロダクトキーを入力してアクティベート(有効化)するという流れで行います。

officeプロダクトキー

そして、さらにOffice Premiumになると「初回インストール用のプロダクトキー」だけが添付されるようになりました。初回インストール時にMicrosoftアカウントの設定が求められるようになっており、これによって使用者のMicrosoftアカウントに、そのPCに付属してきたOfficeの権利が紐付けられます。このため、もしもPCを初期化してOfficeが消えてしまったとしても、再インストールはMicrosoftのページにサインインすれば、プロダクトキーなどの入力は不要です。Office Premiumの場合は上の写真のようなパッケージやプロダクトキーを紛失してしまっても困らないということですね。

しかし、「初回インストール用プロダクトキー」は文字通り初回だけ使えるもので、これを使ってのOfficeの再インストールはエラーがでてしまってできません。

このために、PC売却時に問題が起こります。

初回インストール用のプロダクトキーは、あくまで購入者のMicrosoftアカウントとOfficeの利用権を紐付けするためのものでしかありません。そのPCを誰かに譲渡した後、譲り受けた人は、そのプロダクトキーでOfficeをインストールすることはできません。再インストールするは、そのOfficeの利用権と紐付いているMicrosoftアカウントでサインインして行うようになっているのです。

以上のような説明を、まずわたしはPCを売却にもっていったお店の店員さんから聞きました。商品の箱や説明書、Officeの初回インストール用プロダクトキーなどもすべて持っていったのですが、Officeは欠品扱いになってしまいます、8000円の減額になります、という説明でした。確かに、わたしが売ったPCをこのお店から買った人がOfficeをインストールできないのでは、欠品扱いにするしかないでしょう。なんとかすることはできないんですか、と聞いてみましたが、その店員さんは分からないということでした。仕方がないのでその場ではOffice 2013のPCのみ売却して、Office Premiumが付属のPCは持ち帰りました。

Office Premiumの譲渡方法

帰宅後、Office Premiumの仕組みについて調べてみました。そうすると、

Office Premium搭載PCに同梱されているプロダクトキーカード、Office Premiumのマイアカウントページの[プロダクトキーの表示]から表示できる再インストール用プロダクトキー、PC本体の3点を、新たなユーザーに譲渡することになる
大河原克行の「パソコン業界、東奔西走」「Office搭載PCを3台買ったら、使えるのは3年間? それとも3TB?」より引用

という記事を発見しました。これについてMicrosoftに電話で確認してみると、このやり方で問題なく次の人にOfficeの権利が譲り渡せるし、法的にも問題がないという公式の回答をいただけました。早速、教えてもらった手順どおりに再インストール用プロダクトキーの表示というのをやってみました。

手順としては、まず Microsoftアカウント にサインインしなければなりません。右上に「サインイン」の文字があるので入っていきます。そうすると、Microsoftアカウントの入力を求められます。Officeの初回インストールに使用したアカウントを入力します。

myacount

続いてパスワードも入力すると、Microsoftアカウントの管理画面に入れます。このMicrosoftアカウントに「Office Home and Business Premium」が紐付けされていることが示されています。

再インストール画面

四角でくくってある「インストールする」というボタンからOfficeの再インストールをするのが本来のこのページの使い方なのでしょうが、今回は再インストール用のプロダクトキーが欲しいので、その下の「プロダクトキーの表示」というボタンを押します。

すると、「プロダクトキーの表示」という文字が「XYRKY-86YTK-WE4VB-T64TW-TYO0D」というような文字列に変わります(左に書いた文字列はデタラメです)。この文字列をキャプチャを取って印刷するなどしておきましょう。試しにPCを初期化した後、Officeをダウンロードしてからこのプロダクトキーを入力してみました。すると、正規のライセンスがあるということでOfficeの利用が可能になったことが確認できました。

買い取り価格は?(まとめにかえて)

Microsoftに電話して教えてもらった手順のメモと印刷したプロダクトキーとをセットにして再び中古PC店に行ってみました。最初、店員さんはあまり理解ができていないようでしたが、責任者の方がでてきてくれました。メモとプロダクトキーを印刷した紙を見て、さらに持ちこんだPCでMicrosoftアカウントにサインインして表示されるものが一致していることを確認して、Office付属として 8000円の減額はなしで満額で買い取ってもらうことができました。

正直、かなりの手間がかかりますし、どこのお店でもこの手順でOffice付属として取り扱ってもらえるかどうかは分かりません。たまたま、懇意にしているお店だったので融通をきかせてもらえたという可能性はあります。しかし、手持ちのOffice付属のPCを知人に譲渡するという場合にもこの手法は使えます。せっかくOfficeの権利があるPCなのですから、この手法を使ってOfficeの権利ごと譲ってあげた方が喜ばれるでしょう。

まさかMicrosoftアカウントとパスワードをつけて譲るわけにもいかないでしょうし(Microsoftアカウントでサインインすると、そのアカウントの持ち主の名前が表示されてしまいます!)、Microsoftの説明によると、アカウントごと譲ってしまうのはライセンス違反なのだそうです。お気をつけください。

アクティベートできないOfficePremium付属のPCを買ってしまった場合

そういう検索語でやってくる方が多いようなので追記。

前の持ち主がよほど協力的でないと(そして、一定のPCリテラシーのある方でないと)、そのOfficePremiumを有効化するのは難しいと思われます。諦めて新しくOfficeを購入した方が吉かと。
Microsoft純正Officeは高額すぎる、ということであれば、互換品などもあります。

マクロなどを使うのでなければ互換品でもいいのではないでしょうか。あるいは、Microsoftがアプリとして提供している「Microsoft Office Mobile」は、画面サイズが10.1型以下の端末であれば無料で利用できます。ただし、商用利用はライセンス違反なので、仕事に使ってはいけません…。

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