クリスマスプレゼント(娘視点)

12月24日。いつもどおりにご飯を食べてお風呂に入って歯みがきをして、もう寝るだけになったのでタブレットで動画をみていたら、ふと思い出した。今日はクリスマス・イブだ! あの人が来る、クリスマス・イブ!

お父さんに教えてもらった、サンタさんが今どこにいるのか調べられるページで確認してみたら、海を越えてどんどん日本に近づいてきていた! 見ているうちにも、ものすごい早さで海の上を飛んできている! あと少しで来ちゃう! 急いでお布団に入って目を閉じたけど、全然眠れない!

お父さんにお願いして、寝られるように撫でてもらった。早く、急がないと、サンタさんが…来ちゃ…。

……。

起きたらまだ暗かった。リビングの電気をつけておトイレに行って、もう一回寝ようかと思ったら、窓際のカーテンの前に変なのがあった。どこかで見たことがあるような、ないような…?

チェストだ! Minecraftのチェスト! すごい、本物みたい! 開けるとこはなんか固いのでできてておもしろい! でも、フタは全体が外れるようになってて、そこは本物とはちょっと違うなー。残念。

開けてみたら、底になんか黒い変なのが入ってた。なんだろうと思って取り出してみたら…。

エンダーマンだ! エンダーマンはアイテムじゃないのに、なんでチェストに入ってるんだろう?

びっくりしてお父さんの部屋に行ってお腹の上に乗ってお父さんを起こした。

「お父さんお父さん、見て!」
「…なんすか」

お父さんを起こしてリビングに連れて行ってチェストを見せてあげた。

「ほら見てお父さん、チェスト!」
「なにあれ」
「マイクラのチェストだよ。知ってるでしょ?」
「あー、そういえばあんなだっけ」
「しかもね、中にエンダーマンがいるんだよ。お父さん、にょろにょろじゃないよ、エンダーマンだよ!」「へー。サンタさんのプレゼント?」
「うん、多分。お父さん、サンタさん見た?」
「いや見てない。ちくしょー、今年も捕まえ損ねたな」
「ダメだよ、そんなことしたら」
「なんで。戦って倒したらプレゼント全部ゲットだよ?」
「だめだめ。他の子のところに行けなくなるでしょ」

お父さんはチェストからエンダーマンを出して触っている。

「ゲームで出てきたらめっちゃ怖いけど、ぬいぐるみは可愛いな」
わたしは頷いた。お父さんはチェストの端っこにエンダーマンを引っかけてフタを乗せた。

「こうすると可愛くね?」
「確かに可愛い」
あはははは、とわたしは笑って、エンダーマンの代わりに自分が入ってみることにした。

「すげぇ、リアルミミックだ」
お父さんが言ったけど、「みみっく」をわたしは知らなかった。

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